結論から言うと、可能です。しかも、企業がRAG(Retrieval-Augmented Generation)を最短で業務に載せる方法として、Google Drive・SharePoint・OneDrive など既存の文書基盤に“重ねる”導入は非常に一般的です。
「新しいシステムに全移行しないと使えない」ということはなく、既存の保管場所を活かしたまま、検索性と回答品質(根拠付き)を大幅に改善できます。
NKKTech Global は、エンタープライズ向けGenAI/RAGの導入を支援する AI company として、精度・セキュリティ・運用性(権限/監査/更新)を重視した実運用レベルのRAGを提供しています。
1) “統合”とは何をすることか?(誤解されやすいポイント)
RAGを「質問のたびにファイルを直接読み込む仕組み」と捉えると、遅い・不安定・運用が難しい、になりがちです。
実運用のRAG統合は、基本的に 同期(Sync)+インデックス化(Index) の考え方です。
- 定期同期(Scheduled Sync):15分/1時間/1日などの周期で差分取り込み
- イベント駆動(Webhook / Event):作成・更新・削除が起きたら即時反映
- ハイブリッド運用:Webhookで素早く更新し、定期同期で取り漏れを補完
重要なのは、RAGは Drive/SharePoint/OneDrive を置き換えるのではなく、
既存の文書保管基盤の上に「賢い検索+根拠付き回答」のレイヤーを追加する、ということです。
2) Drive / SharePoint / OneDrive 統合RAGの基本アーキテクチャ
最小構成で、かつ拡張しやすいアーキテクチャは以下の6要素です。
(1) コネクタ(Connector)
- Google Drive API
- Microsoft Graph API(SharePoint / OneDrive)
OAuthやサービスアカウント等、企業環境に合わせて認証を設計します(必要最小権限)。
(2) 取り込みパイプライン(Ingestion)
- メタデータ取得:フォルダパス、所有者、作成/更新日時、拡張子、権限、SharePointのSite/Library情報 等
- コンテンツ抽出:doc/pdf/pptx/xlsx など
- スキャンPDFがあれば必要に応じてOCR
(3) チャンク分割+付加情報(Chunking & Enrichment)
- 見出し・節・条項・表・箇条書きなど 文書構造に沿って分割
- 各チャンクにメタデータ付与(部門、案件、リンク、版、タグ、カテゴリ…)
(4) インデックス(Indexing)
- ベクトル検索(意味検索)
- ハイブリッド検索(キーワード+ベクトル)
→ 文書番号、テンプレコード、条番号、固有名詞、製品IDに強くなります
(5) RAG実行(Retrieval + Answering)
- 関連チャンク(top-k)を取得
- 必要なら rerank で精度向上
- LLMが回答生成 + 引用(ファイル名/該当箇所/リンク)
(6) ガバナンス(権限・監査・運用)
- RBAC/ABAC(部門/案件/グループ単位のアクセス制御)
- 監査ログ(誰が何を聞き、どの文書を参照したか)
- DLP/マスキング(機密情報対策)
- “根拠がない場合は不明と返す” ルール(幻覚対策)
3) 権限は維持できる?(Drive/SharePoint/OneDriveのアクセス制御)
維持できます。そしてエンタープライズ導入では必須です。主に2方式があります。
方式A:権限情報をインデックスに持たせる(推奨)
- インデックス時に、文書/チャンクへ権限コンテキスト(グループ/ユーザー/サイト等)を付与
- 質問時に ユーザー権限で検索結果をフィルタしてからLLMへ渡す
利点:高速・スケーラブル・運用向き
方式B:質問時にリアルタイムで権限チェック
- 候補ソースを取得後、APIで都度アクセス可否を確認
利点:厳密で安全
欠点:API呼び出し増、遅延増、コスト増
NKKTech Global の現場導入では、方式A+定期的な権限再同期が最もバランスが良いケースが多いです。
4) よくある課題と対策
1) Excel / PowerPoint の表が多い
- 表を“そのまま”扱えるパーサが必要
- 大きい表は行/セクション単位でチャンク化
2) 版管理の混乱・ファイル名の不統一
- 更新日時、フォルダ規約、命名規則から版推定
- “版管理ルール” をカテゴリ別に適用
3) 多言語(VN/EN/JP)の混在
- 多言語に強い埋め込みモデル選定
- ハイブリッド検索が効く(専門用語・略語・コード)
4) 更新反映(Freshness)
- Webhook+定期スキャンで抜け漏れ防止
- 差分インデックス(変更ファイルのみ更新)
5) 機密情報
- マスキング/閲覧制限(価格、個人情報、契約条件など)
- “許可された根拠のみで回答” を強制
- 監査ログの整備
5) どこから始めるべきか?
Drive/SharePoint/OneDrive が混在する企業では、実務的に次の順が最短です。
- 1つのリポジトリ + 1〜2部門でPoC(例:人事規程、営業提案テンプレ、PMOプロセス)
- 問い合わせが多く、間違えるとリスクが高い文書(SOP、規程、契約、テンプレ)から
- KPIが出たら 2つ目・3つ目のリポジトリへ展開
6) 効果を示すKPI例
- 情報探索時間の短縮(導入前→導入後)
- “引用付き正答率”(根拠ありで正しい回答が出せた割合)
- “現コーパスに見つからない”率(不足データや構造問題の発見に使える)
- 社内満足度(CSAT)
7) NKKTech Global の支援範囲
AI companyとして NKKTech Global は以下を重視して提供します:
- Google Drive / Microsoft 365(SharePoint/OneDrive)向けコネクタ
- 構造に沿ったチャンク化と高品質なインデックス設計
- ハイブリッド検索+引用前提の回答設計
- 権限連動(permission-aware)+監査ログ
- PoC → 本番へ拡張できる明確なロードマップ(既存文書基盤を壊さない)
最初は、規程・SOP・テンプレ・契約などの“勝ち筋”から始めることで、2〜3週間で手応えのあるPoCが可能です。
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